加古川異業種交流会は、会員間の業種の垣根を越えた交流を図ること等を目的としています。
投稿日:2011年8月31日(水)
開催日時 | 平成23年8月29日(月)~30日(火) |
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視察先 | 京セラ株式会社 本社ビル |
出席人数 | 28名 |
最先端のファインセラミック技術や太陽光発電システム等を見学する国内視察研修会を8月29日から30日にかけて開催しました。
初日はバスで加古川を出発し、京都市内で昼食を摂ったあと、京セラ株式会社本社ビルを訪問しました。
研修では担当者から事業概要等の説明を受けた後に、ファインセラミック館等で同社の創業以来50年にわたる製品のルーツ、半導体業界や太陽電池等に手がけていった歴史が分かる展示を見学しました。
太陽光を受けて電気を発生させるパネル(太陽電池モジュール)を屋根等に設置し、太陽光エネルギーを家庭などで使う電気に変換させる「太陽光発電システム」は、京セラにおいては’75から始まり、その後十数年にわたり儲けのない部門であり、最近になって、ようやく陽の目を見たとのことで、本社ビルの3F以上の南側壁面に1,300超、屋上に500超の太陽電池モジュールを設置し、一棟の高層ビルの垂直壁面に設置されたものとしては世界最大級の出力規模のものでした。
また、セラミックの成形は千数百度の高温で加工するために収縮が激しく、ミクロンオーダーの精度を確保するのが難しく、それを熟練の技術でクリアして米国 IBMのOEM先となってからは、国内企業からの引き合いも急増し、パナソニック等の部品に採用されるようになり、この成功がなければ 今の京セラは無かったと説明を受けました。
同社の社是「敬天愛人」や経営理念、創業の名誉会長でもある稲盛和夫氏が著書で述べている「資金も信用も実績もない町工場から出発。頼れるものはなけなしの技術と信じあえる仲間だけ。
一人ひとりが精一杯努力、経営者も命をかけ、みんなの信頼にこたえる、社員が働いてよかったと思う会社でありたいと考えてやってきた」
との言葉には、参加者一同、今後の企業経営を行ううえで非常に参考となるものでした。
見学後、京都市内のホテルで1泊し、翌日はゴルフ組と観光組に別れて行動し、夕刻に合流し、加古川への帰路に着きました。